お久しぶりでございます。御倉でございます。
気づけばもう2月も終わりますよ……
いやー、時間が流れるの早い!(;´Д`)
さてさて、最近の御倉はですね、ゲームエンジンのバージョンアップでテストの日々でございました。
昨年告知させていただいた「ボクカノProject」から発売になる「ボクスキ」で初リリースとなる『Bruns2.0』でして、大幅に仕様が変わったことで動作検証を沢山行わなくちゃイケない訳です。
Bruns2.0は何が変わったか……というと、
16:9に完全対応!
というか、画面比率にかかわりなく、ウインドウ&フルスクリーンができるようになりました。
今までの『Bruns1.x』系はビデオカードが持っている画面解像度を切り替えてフルスクリーンにするので、最近の16:9なモニターだとびろ〜んと伸びちゃったりしますよね。
液晶モニター側が比率を固定してくれるモードを持っていれば、正しい比率(4:3)で表示できるんですが、でも、画面上のアイコン位置がズレちゃったりとちょっと不便。
そこで『Bruns2』系では【現在の解像度に合わせて画面を引き伸ばす】方式になりました。
これだと、(よっぽど特殊じゃないかぎり)どんな解像度でも正しい比率で表示ができますネ!
つまり、「ボクスキ」は、
1280x720の16:9なゲーム画面になります。
で、これが結構厄介でして、解像度が高くなるとどうしてもPCスペックは上げざるを得ないのです。
実際、いまモニスタラッシュが開発しているゲームはご存知の通り1024x768になっていますが、CPUスペックは以前よりも高くなってしまいました。
といっても、Pentium4/2GHz以上というスペックは10年前のPCですから、3年ひと昔なパソコンスペックで言えば、3世代以上前になります。推奨環境のCore2も2世代前です。
このあたりは、もう仕方ないよなぁ……というのが実感。
開発室のテスト用PCの最低スペックがCeleron2GHz(Northwood)なのですが、Windows7の動作には耐えられません(;´Д`)
で、今回のバージョンアップで、ビデオカードのスペック制限が付きました。
これもどうしようもないんですが、DirectXの『Shader model』で『2』以上が必須となります。VRAMも128MB以上必要です。
VRAMについては、nVidiaのTurbo CacheやAMD(ATI)のHypermemoryといった共有メモリ技術がありますし、それほど心配していないのですが、Pixel/Vertex Shaderの機能は完全にビデオカードのチップが対応しているかどうかになります。
そこで、古いビデオカードやオンボード環境をそろえて、あれこれとチェックする必要に迫られた訳なのです。(やっと最初の話に戻った)
今のところ、下記の環境以上で動くことを確認しています。
Intel
GMA900 (915V/Gチップセット等のオンボード)
GMA950 (945GやAtom等のオンボード)
nVidia
Geforce 6200
AMD(ATI)
RADEON X300(AGPではRADEON 9500以上)
もちろんですが、Geforce 7/8/9/GT系や、RADEON HDでは問題なく動作します。
ただ……問題だったのは、GeforceFX5系です。
このビデオカード、Shader2.0対応と書かれているのですが、一部の命令に対応していないのです(∩´∀`)∩ワーイ
ちょっとビックリしました(苦笑)
こういうのは、実際に動かしてみないと分かりませんよね……。うん。
そして、もうひとつ意外にビックリだったのがIntelのオンボードチップ用ドライバーの調整が良くできていること。
nVidiaやATIがWindows7で(ソフトウェア扱いになったため)GDI表示で省略してしまった処理を、Intelはきっちりやってたりするんですよね。
ただ、GMA900についてはWindows7用ドライバ(WDDM)が存在しない為、XPDMでの動作になり、サポート対象から外れる可能性はあります。
(テストでは、動いているので、今のところは問題なさそうなんですが……)
っと、長々と書いてしまいましたが、解像度の他にも、Bruns2系のリリースで表現力はアップする予定ですので、ちまちまと調整する御倉でした。
ちなみに、「ボクスキ」で1280x720は、一番綺麗に見える推奨解像度です。
それ以下の画面サイズにも対応していますので、「うちのノートは1024しかないよ!」という方もご安心を〜(ヽ'ω`)
あくまでもエンジンのテストですが、Atom N270のネットブックな1024x600画面でも動作してます。(ゲーム本編が快適に動かせるかどうかは……不明(;´Д`) )
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