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 【プリンセスボディAS制作記】メインストーリー部分……
 


メインストーリーのシナリオ、終わりました。 orz ヤット

後は、各コマンドと、オーラやアリン、アクアとの会話など。
くっ、やっと終わりが見えてきた……(´Д `;)


そのような訳で、校正前のプロローグの一部を公開(ナンテ。



//00p1アリンとアクアのその後

リドレー男爵の長子で近衛騎士だった宮廷警護役『ヘリウム』は、主家の第4皇女『アリン姫』と密通を繰り返す関係となっていた。

しかし、その密通は二人の傭兵の奸計によって、悲惨でむごたらしい出来事を引き起こすこととなった。
むくつけた相貌に巨躯の『シロッコ』と、頬がこけ、如何にもみそぼらしい痩せ男の『カムシン』。
剣術に自信を持っていたヘリウムであったが、戦場を渡り歩いてきた二人の狡猾さには敵う筈もなく、目の前でアリン姫は凌辱の限りを尽くされてしまった。

次第に二人の体に溺れていくアリン姫を目の当たりにして、ヘリウムは自信を失い、シロッコの言いなりとなってしまう。


シロッコの、……いやカムシンかもしれないが、アリン姫は妊娠してヘリウムとの関係が表沙汰となってしまう。
政治的な思惑や体裁もあり、オルベア王はヘリウムに爵位を与えてアリン姫を娶らせ、遠地に領地を与えて封閉してしまうこととした。
むろん、シロッコとカムシンはヘリウムと共に領国入りし、思うがままに権勢をふるっては、アリン姫を弄び続けた。アリン姫もその生活の中で、牝として開花し、何人もの子供を宿していく。
無論その中にヘリウムの子はいない。

すべてを失ったかに見えたヘリウムだったが、アリン姫を凌辱されたあの日、彼の心の中に黒い闇が滑り込んでいたことに誰も(ヘリウム自身すら)気づいていなかった。

シロッコとカムシンを毒殺したヘリウムは、修道院に預けられ教育を受けていた第一の姫、アクアを呼び戻し、復讐の生贄とした。自分の子ではないアクアは、ヘリウムにとってあの二人の忌むべき分身。それを支配することが、彼の復讐の第一歩だった。
そして、自分を見限ったアリン姫を淫猥な牝に仕上げたことによって、ヘリウムは絶対の自信を取り戻し、彼は野望を抱くようになった。


あれから十数年、いや二十年を過ぎたであろうか。あるいはもっと、かもしれない。
アリンが産んだ姫を次々と自分のモノとし、孕ませることで復讐を遂げたヘリウムは、それがやがて、自分に与えられた宿命であるように感じていた。
神が自分に与えた崇高な使命。いや、むしろ、ヘリウム自身が神であると感じていたのだろう。
次々と寝屋に招き入れ、魔道具を使い、孕ませ、産ませる。
アリンとアクアは彼の寵愛を求めて、積極的に自分の姫たちを献上しては、自らも身籠るのである。
領主の館は、今や城となり、建てられた幾つもの塔は、さながら女王蜂が卵を産みつけた蜂の巣のようであり、子供たちと世話をする女たちの住処となった。

しかし、そうなってもヘリウムはアリンを寝屋に招くことは無かった。
彼女は自分に与えた魔道具『陰茎獣(キメラ)』で、ヘリウムの子を宿すしかできない。『陰茎獣』はヘリウムの片方の睾丸から作られた謂わば性の分身であり、これにすがることでしか、ヘリウムから寵愛を受けることが出来ない。
これこそ、ヘリウムが彼女に与えた罰であり、従属の証明であった。

一方、アクアはヘリウムに体を弄られ、巨大な胸を持つ淫猥な『乳妃(レディ)』として、その地位を不動のものとしていた。
積極的にヘリウムの子を宿し、魔道具の実験に耐えながら、数十人となったヘリウムの姫たちを取り仕切って正妻のごとく振る舞っている。

本来の正妻、そして彼女にとって母親であるはずのアリンは、今や、寵愛を競い合う『ライバル』となったのであった。

そのアクアは、色香を漂わせ、最も女性として輝く年頃となり、一方でアリンには大きな問題が立ちはだかりつつあった。
もはや子を宿すには齢を重ねすぎ、体がそれを許さなくなりつつあったのである。
幸いにも『陰茎獣』を与えられ、魔道具の研究の一部を任されるようになった彼女がヘリウムに捨てられることはないだろう。しかし、寵愛は完全にアクアへと向いてしまうかもしれない……。
アリンは焦りと苛立ちを日々募らせていった。





御倉


なんだか色々   :   2011/03/30 01:48   

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