RSSはこちら



 【大鎌のトラップダンジョン】御倉P&D雑記【第2回】
 


どうも、御倉です。
前回からすこし間が空いてしまいましたが、PD日記の2回めです。

その前に、まずは大鎌のトラップダンジョンをご購入いただいた皆さん、ありがとうございました。

いろいろな感想等を頂いていますが、ひとまずはゲームのシステムについて概ね好感をもって受け入れていただけたようなので一安心しています。
細かい調整は、今後もテストチームが攻略レポートをしながらフィードバックを入れていく予定ですので温かい目で見守っていただけると幸いです。

イベントシーンついては、今回オークキャッスルと同じ方式(いわゆるご褒美イベント)としたことについてご意見も頂いておりますので、今後の作品作りに活かして行きたいと思っています。
(発売後の制作ミーティングでトラップダンジョン次回作についてもかなり活発な意見交換が行われました)

重ね重ね、お礼申し上げます。m(_ _)m



さて、そのような感じで今回のPD雑記ですが、前回の予告どおり「ストーリー」についてです。

物語の中身そのものについては作品を楽しんでいただくとして、この物語の周辺情報や世界設定についてなど。


●この世界の国とは

大鎌のトラップダンジョン(以後、大鎌TD)では、具体的な国の名前のようなものがダエモランドくらいしか出てきません。
先日ブログに投稿したザビーネの説明で「ハイランド」とされていますが、これはどちらも位置や状況を示したものです。

高地にある国なのでハイランド(High-land)、魔族の国なのでダエモランド(deamon-land)です。

そして女王の国(ハイランド)は魔王の国(ダエモランド)から西側にあるので、作中では「西の国の〜」と書かれています。
また森の東縁で起こっている小国との小競り合いに対応しているガモンも、特に固有名を出していません。

今のところ、この世界では国という枠組みについて具体的な固有名をつけるという習慣もないようで、国家の枠組みもそういう部分ではっきりとしていないところが多いわけです。
街や支配が及ぶ土地を支配する領主、豪族が点在し、街道のようなものが出来ていて交易や紛争を繰り返しているという場所がほとんど。

常人(コモン)と言われる、まあ一般的な人間種族は、この世界で個体能力では劣っているため集団化はしているけど、地上を完全に支配する程ではないわけです。
逆にいえば、集団化することで魔族、魔物らの脅威となっています。

国家の名称については、過去においても当てはまるというわけではなく、この周辺地域を治めていた古代の王国にはちゃんとしたあったようです。
しかし、現在の常人たちは、古代王国の遺跡から発掘される遺物を研究することで、その知識にかろうじて触れられるというレベルでしかありません。

わりと混沌とした状態が続いている土地柄ということでしょうか。
幸いというか常人が大陸を埋め尽くすほどの勢力を持っているわけではないので、領土拡大のような争いが起こりにくいのかもしれません。

そこへ突然、それまで組織化された大集団をつくるとは思われなかった魔族が国を興したのですから、周辺の豪族らは大慌てしたのは想像に難くないですね。

そんな魔族たちが呼ぶ「西の国の女王」といえば、数少ない王政を敷いているユイゲン家の家督を継いだザビーネを自然と指します。
ハイランドは王政ですが、過去はどちらかというと領主連合の盟主の意味合いが強いものでした。
しかし52英雄の一人であるザビーネが戴冠してからは、古代王国の前例に倣う形(わかっている限り)で官職が設けられ、法の制定もされたようなので常人の大国がふたたびこの地を治める可能性が出てきています。

おなじく52英雄でダエモランドを興した魔神皇ガイゼンとの関係がどうなるのかと注目されていた中で、今回の事件が起こったというわけですね。



●開拓者としての冒険者

多くの領主は農民や街を魔物から守ることには長けていますが、産業を発展させようという者は多くありません。
ですが、そこに街が出来て常人が集まり、豪族が領主となるにはそれなりの理由があります。

1つは農作物や漁業、鉱石といったような名産品があること。
1つは古代遺跡や迷宮があること。

主にこの2つになります。

常人たちの産業のほとんどは農工で、商家はそこまで手広く行っている人はいません。
というか出来ないというのが現状です。
交易で財を成せるほど大きな取引や産業を持った街が少ないことや、消費先がないというのが大きな原因でしょうか。
魔物の襲撃を防ぐための、大量の貨物を運ぶのも至難の業。

そんな中でも、各領地間の物流を支える一助になっているのが、いわゆる冒険者です。
もともとは、迷宮や遺跡のレア・アイテムを目当てに集まった冒険者が拠点間を移動するときに荷物を託された(クエスト)のをキッカケにして、いわゆるクランやギルドのようにして手数料を取って請け負うグループが出来上がりました。
そこから比較的時間をかけて、作中にも登場したランク付けが始まっていったという形です。爵位が使われているのは、古代王国の影響がある模様。
実際に冒険者が未知の迷宮を見つけて攻略し、古代の遺物をもとに豪族化していったという経緯も関係しているです。

ですので、冒険者は新たな産業(迷宮街)を探し出す開拓者(フロンティア)として、常人たちから見られています。
国家という枠組みが弱い分、冒険者組合のつながりは常人社会でそれなりの影響力を持っているのでしょう。
(悪政を尽くした領主を、アストリアが農民を率いて討伐したような流れはこのあたりから来ているのかもしれません)



少し長くなってしまったので、一旦今回はここまで。
次回も横道にそれたストーリーや世界観について書きます。


なんだか色々   :   2019/05/01 18:20   

Powered by -PAWGES- V0.2.2α